奈良県斑鳩町法隆寺東2の中宮寺跡(国史跡)で、塔の中心を貫く心柱を立てるために使ったやぐらの柱穴とみられる遺構が見つかった。18日発表した同町教委によると、古代寺院で心柱を立てるための施設跡が確認されたのは初めて。塔の建築方法を考える上で貴重な発見としている。
昨年8月から約1072平方メートルを調査。以前の発掘調査で地表面から深さ約2.5メートルに心柱の礎石があることが分かっていた。今回は礎石の西側で柱穴二つを確認。礎石をはさんで南北にそれぞれ約5メートル離れた場所にあり、礎石の近くに建てられたやぐらの柱穴とみられる。心柱の先端部分にくくり付けた綱を、やぐらの上の滑車を通して引っ張り、心柱をたち上げたと考えられる。 中宮寺は飛鳥時代に聖徳太子が建立し、金堂や塔が一直線に並んでいたとされる。塔は絵図などから三重塔とみられ、近くにある同時代の法起寺三重塔(国宝)などとの比較により、高さは約20メートルと推定される。 近畿大の大脇潔教授(考古学)は「これまであまり意識されていなかった心柱の立て方を具体的に解明する発見。他の塔でも同様の施設が使われている可能性があり、今後の調査で見つかるかもしれない」と話している。 現地説明会は21日午前10時から午後4時。少雨決行。【花澤茂人】 【関連ニュース】 文化財防火デー:意識新たに、法隆寺で訓練 法隆寺:伝法堂と上御堂、1300年祭で特別公開 貴重な仏像並ぶ−−斑鳩 /奈良 平城遷都1300年展:貴重な仏像、一堂に 4月24日から、新潟市美術館 /新潟 消防訓練:「文化財守る」 加古川・鶴林寺で、国宝・本堂などに一斉放水 /兵庫 撮れたて!:法隆寺の「修正会」 静寂の懺悔 /奈良 ・ 医療援助隊、13日で活動終結=ハイチ大地震(時事通信) ・ 難病対策の抜本的改革に着手―難病対策委(医療介護CBニュース) ・ 高速道路無料化、公共交通に打撃は早計馬淵副大臣(レスポンス) ・ <交通事故>横断中はねられ小2男児死亡 愛知・春日井(毎日新聞) ・ 【宮家のご公務】常陸宮ご夫妻、昭和天皇記念館ご視察(産経新聞) ■
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by 9pqtou1wgy
| 2010-02-20 09:19
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